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GPUによるシミュレーション

流体シミュレーションには、相当な処理能力が必要です。 その主な理由は、大量のデータを処理しなければならないことです。 このため、シミュレーション速度の最重要要素となるのは、メモリ帯域幅です。 現在最速のメモリインターフェースは、GPUにあります。その速度は、CPUのメモリインターフェースより約10倍速いです。 適度なパラレル処理能力を伴うGPUは、流体シミュレーションに最適なタイプのプロセッサです。

TurbulenceFDでは、そのシミュレーションパイプライン用にGPUを用います。 これは、一部のGPUアクセラレーションツールとは異なり、CPUパイプラインの単なる簡易版ではありません。 あらゆる機能に対し、同じクオリティで対応しています。 実は、シミュレーションの際、CPUとGPUとの間でオンザフライ切り替えが可能です (シミュレーションウインドウ を参照)。 また、万一シミュレーション中にGPUがメモリ不足に陥った場合、TurbulenceFDではこの切り替えが自動実行されます。 これにより、シミュレーションはCPUで続行されます。

対応済みGPU

http://developer.nvidia.com/cuda-gpus

NVIDIAのドライバ (v286.16以降) が必要です。下記の該当リンク先からダウンロードできます
ワークステーション
Win XP

32-bit
64-bit

Win Vista Win7

32-bit
64-bit

MacOS

32 and 64-bit

ノートパソコン
Win Vista Win7

32-bit
64-bit

MacOS

32 and 64-bit

推奨GPU

2011年12月に更新

  • GeForce GTX 2xx/4xx/5xx (GPU1個につき1.5GB以上のメモリ)

  • Quadro 4000/5000/6000

  • Quadro FX 4800/5800

  • Quadro CX

  • Quadro 3000M/4000M/5000M/5010M

  • Tesla C20xx/M20xx

最適なGPU

2011年12月に更新

  • GeForce GTX 580 3GB (注: 1.5GBバージョンもあり)

  • Quadro 5000/6000

  • Quadro 5010M

  • Tesla C20xx/M20xx

ヒント
  • 2個のGPUを用いるのが理想です。この場合、1個 (できれば小さい方) はプライマリディスプレイGPUとして、もう1個はシミュレーション専用のセカンダリGPUとしてです。

  • GPUが1個しか搭載されていないシステムで大規模なシミュレーションを行う場合は、シミュレーション速度を上げるため、ビューポートプレビューを無効にしてください。

  • 対応済みGPUが搭載されているにもかかわらず、CPUを使用以外の選択項目がない場合は、ドライバを更新してください (上記の "対応済みGPU" を参照)。

  • MacOSでCUDAドライバをお使いの場合、GPUによっては不安定になることがあります (2011年12月現在)。

  • 解像度が高いほど、CPUに対するGPUの速度が上がります。逆に、解像度が非常に低い場合は、GPUによるシミュレーションでも速度はあまり変わらないことがあります。

  • general performance guidelines にも留意してください。